外構

住む人の生活がそれぞれ異なるように建物の外部空間も、デザインや使う側の視点から考えた機能性やメンテナンスのしやすさ、ランニングコストを考慮して作ることで、ライフスタイルを反映した「すてきな住まい空間」が生まれます。

また、外構・エクステリアは住む人の家を飾るだけでなく、普段暮らしている街の風景をつくる重要な要素にもなります。幸泉は一軒一軒の外構・エクステリアにたずさわることを通じて、きれいで住みやすい町並みをつくり、住まう人の 毎日の生活が楽しくなるように生活空間と時間をデザインしています。

 

お客様と一緒につくる、シンプルモダンの外構エクステリア

三重県鈴鹿市を流れる鈴鹿川の堤防沿いにある、開発地の外構・エクステリアです。

鈴鹿市内の工務店さんでガルバリウム鋼板をつかったモダンな住宅を建てられました。シルバーのガルバリウム鋼板と紺色のサイディングを壁に使い、色調のコントラストをつけることにより、明るい雰囲気の住宅になっています。

建物のカラーバランスを外構エクステリアにも取り入れることで、コーディートしています。シャープなデザインにするため、直線を使って構成しました。

曲がったアプローチの通路とするデザインで建物までの奥行き感を広げ、芝生など植栽の緑をたくさん取り入れることで、冷たくなりがちなイメージをやわらげています。

各箇所にお客様のアイデアもふんだんに取り入れ、みんなで楽しんでつくった外構エクステリアになりました。

 

緑が来客を優しく迎えるサークルのあるエクステリア

以前に三重県四日市市にある2世帯で住まわれていた庭のリフォームを手がけることになりました。

その後生活スタイルの変化で新しく家を建てられることになり、新築の外構・エクステリアデザインをご依頼いただきました。

「洋風の家に合い、生活の変化に備えて駐車場を多めに確保したい。アプローチはできるだけ段差なしで玄関まで行きたい」とのご要望でした。

車を常時2台停める場所はコンクリートで固めました。予備用の車庫として、玄関までのアプローチをスタンプコンクリートで石調に仕上げ、もう1台の予備のスペースは砂利で舗装しています。

玄関正面に豆砂利の洗い出しと乱形の石で形取ったサークルをアプローチのアイストップとしてデザインし、玄関への視線を防ぐとともに、来客をやさしく迎え入れます。 車庫の目地にはタマリュウを植えることで無機質になりがちな車庫に潤いをもたせました。

 

コンクリート打ち放しの外構・エクステリアで柔らかさを表現

三重県鈴鹿市にある、大成建設ハウジングさんで建てたお客様の外構・エクステリアです。

外構の中の庭はパター練習のできる芝庭になっています。タイル貼りの重厚感ある外壁の鉄筋コンクリートの建物に合わせ、すっきりと直線を組み合わせたデザインにしました。鉄筋コンクリート打施し仕上げ調に門塀を仕上げ、トップコートを塗り重ねています。外装材がコーティングされていますので、本来のコンクリート打放し仕上がりよりも美しさが長持ちしています。

飾り窓のアルミのスリットフェンスや、ライトを内蔵した表札、埋め込み型のポスト、塀の天端にきれい曲線の形状をつけることなど、打放し仕上げではなかなかできにくいデザインも可能なものとしました。

自然素材のレンガや植栽を取り入れ、コンクリートの冷たい感じを和らげています。 スリットは正面から中が見えますが、斜めから見ると視線が遮られるように間隔を調整し、ウリンの角材を並べています。

防犯を考慮したクローズ外構ですが、広いタイルの階段とタイル貼りのスロープで開放的にすることで、地域とのつながりも重視した外構・エクステリアとなっています。

 

石材を素材にデザインした和風モダンの外構、エクステリア

三重県桑名市の新しい団地の新築外構・エクステリアです。

建築前の段階からご相談を受けることができましたので、坪庭の位置や車庫の配置、水栓や電気の位置など前もって計画することができ、スムーズに工事が進みました。

モノトーンの色調の和風モダンの外壁でしたので、鉄平石のアプローチや石張りの門塀をつくることで落ち着いた外構・エクステリアにしています。

落下防止用兼目隠しフェンスはウリンの木柵とベニバナトキワマンサクの生垣を使い、少し空隙を開けることであまり閉鎖的ではない程度に目隠しの役割を果たしています。

和室の前の和風の庭にはつくばいを置き、エアコンの室外機を隠す竹の細工と和のポイントとして六方石を立ててデザインしてみました。洋室前には芝庭が広がり、枕木で囲んだ砂場でお子さんが毎日に遊べる空間となりました。

開放的な南の庭とは対照的に玄関のピクチャーウインドウから見える坪庭には古びた質感の六方石(玄武岩)や目隠しのためにクロチクを用い、窓から見る景色が一枚の絵になるよう素材を組み合わせて構成しています。

 

街並を取り込んだ明るい外構・エクステリア

三重県鈴鹿市の中心部にある住宅地の外構・エクステリアです。

施主様の要望は、タイル調のサイディングの建物に合った外構・エクステリアとすることと、ご家族の駐車スペースを含め、来客が多いので駐車場を広めにつくること、植栽から得られる癒しを生活に取り入れたいということでした。

防犯面を考慮したクローズ外構ですが、タイル調の明るい建物のもつ開放的な雰囲気を壊すことのないよう、立面、平面ともに直線を生かして、デザインすることでシンプルでまとまりのある外構・エクステリアになりました。色のバランスは建物と合わせ、タイル貼りとアンティークレンガの組み合わせで構成しています。

門塀は高さと奥行きをずらし、アルミの鋳物フェンスを中間に設けたことで完全に閉じることなく、プライバシーを適度に保っています。駐車場はアンティークなレンガの見切りとタマリュウでラインをつくり、単調になりがちな駐車場をデザインしています。植栽の中から塀が立ち上がっているように見せることで中と外との視覚的なつながりをもたせました。

 

明るくやさしいデザインの南欧風の外構・エクステリア

三重県四日市市の団地にある角地の外構・エクステリア(リフォーム)です。

お客様より、「家を新築したけれど、古い外構のままでは全くイメージが合わないので、家のイメージに合うような優しい感じのするプランをお願いします。」と、外構リフォームのご依頼をいただきました。

南欧風の建物(洋風の洋庭瓦にコテ模様の塗り壁の外装)に合うような、優しげでナチュラルなイメージをもとに土留めのブロックの塗り仕上げとハードウッドのウリン材をつかったウッドフェンスでエクステリアをデザインしています。

色の計画は家と同じ色には合わせずに同系の色で濃淡を変えることで、互いの色がくっきりと浮かび上がり全体として調和のとれた外構になりました。高低差を利用してウリン材のスリットを門塀のの中心に設け面積の大きな塗り壁のアクセントになっています。

 

高低差のあるシンプルな外構・エクステリア

三重県鈴鹿市の住宅街の高低差のある外構・エクステリアです。

道路との敷地に高低差があるため階段が必要となりました。通常車庫スペースを優先して直線の階段や折れ曲がった階段を隅の方に配置しますが今回は道路に向かって曲線を描いて、外構のメインの要素としてデザインすることで高さのある擁壁の圧迫感を減らしています。

擁壁には化粧の外装をしていないため、同系の色調にするため階段側面はモルタル刷毛引き仕上げとしています。長い階段には安全面に配慮し、視認性を高めるため段鼻と床の色のコントラストを変えています。

レンガタイルを貼ったシックな門塀は道路や建物と角度とつけて配置することで空間に変化が生まれます。外構の緩衝材である植栽スペースをつくり、エクステリアに奥行感を出しました。洋風の庭ではお客様より希望のあったソテツの株物を植栽し、砂岩の乱形平板を点在させた砂利と芝生のシンプルな庭となっています。

 

左官技術を生かした高低差のある南欧風エクステリア

三重県朝日町の見晴らしの良い丘の上にある住宅の外構・エクステリアです。

コテ跡のつく塗り壁のもつやわらかな雰囲気を外構にも表現するため、車庫からアプローチ・玄関までを曲線を生かしたデザインでつないでいます。

アプローチの上部は広い乱形石張りの空間になっていますので、石張りのテラスとして門扉を閉め、プライベートな空間としても楽しむことができます。表札は特殊な技法である、シャインガラスや門塀のスリットに用いたロートアルミの飾り、曲線が印象的なアルミ鋳物のフェンスなど素材を厳選して、長い間使っていただけるよう意匠的にも機能的にも配慮しています。

車庫の一部をアプローチが横切っており、車庫兼アプローチと庭の一部に車庫が駐まっている感じにみせています。塗装はジョリパッドのQシリーズという低汚染タイプの塗装を使用しています。